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飼育上の注意点

 学校帰りやいたずら盛りの近所の子どもが秋田犬をからかう光景を目にしたりしますが、秋田犬はどの子どもが自分をからかったり、ちょっかいを出したりしているのか、きちんと記憶にとどめています。ふだんおとなしい秋田犬でも、あんまり性(たち)の悪い子どもには吠えることがありますので、そうなる前に新たに秋田犬を迎えた皆さんは、遠慮なく悪坊主を叱り飛ばしてください。からかわれるままにしておくと、秋田犬にとってもストレスになりますので、よく可愛がってくれる子どもたちは別として、家庭教育のなっていない子は近づけない方が無難です。

 秋田犬は、主人との散歩を好みます。犬を散歩させてやるのが面倒な方は、秋田犬の飼育をお奨めしません。犬のしつけ方法を紹介した書籍によっては、決まった時間に散歩をさせたり、餌を与えることは自分がこの家のボスであると誤認させるため、決まった時間にしない旨のことが記されています。

 そうした書籍に対し、大ベテランの秋田犬オーナーの中にはこう反論する人も少なくありません。「秋田犬も人間と同じで、規則正しい生活が大事。ばらばらの時間に散歩をさせたり、餌を与えたりという習慣は、決して良いこととは思わない。餌を与える時間や散歩の時間が用事などで30分ぐらいズレたとしても、秋田犬たちは騒ぎもせず、じっと待っている。ふだんから主従の関係をしっかりと認識させておけば、秋田犬はきちんとそれに従うもの。そうした意味でも、規則正しい生活は必要不可欠」と。

 犬の書籍の著者は、犬全般についての知識は豊富かも知れませんが、こと秋田犬については、どれだけ豊かな知識や経験があるかといえば大いに疑問が残ります。一方、獣医師の中には「秋田犬は先天的に脚に欠陥がある犬種」などといった大間違いを平気で口にする人もいるくらいですので、「あの人は犬の本を書いた人なのですべて正しい。あの人は獣医師なので、秋田犬についても豊かな知識を持っている」などと誤認しないことが肝要です。

 なお、秋田犬の子をジョギングがてら長い時間走らせるのは、控えた方がいいでしょう。関節がまだきちんとできあがっていませんので、習慣的に長い時間走らせると、すばらしい素質に恵まれた子でも関節をだめにし、やがて展覧会に出したいという気になってもどうにもならなくなります。散歩は悠然と徒歩で、を心がけてください。

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