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きょうだいの個性

 当クラブに秋田犬の子をご注文いただく際の希望色の中で、以前はそれほどでもなかった虎の人気が、今は俄然高まっております。そこでこのコーナーでは、同胎(同じ日に誕生したきょうだい)でも虎の場合は赤以上に外見に違いがみられることの一端を、視覚的に触れてみましょう。

 下の5頭の子たちは同胎で、生後30日を過ぎたころに撮影しました。@、Aの番号を付した上の2頭がオスです。そして、下の3頭がメス。額の白線はCの子が最も太く、Aの子が最も細いのが分かります。成長とともに細くなっていくのが一般的ですので、Aの子はやがて消えてなくなるか、微かに残るといったところです。

 次に色ですが、白と黒の混じり具合でみた場合、Cの子が最もあっさりとした色合いです。また、白い部分のみをみると、Dの子が脚の"ハイソックス"の部分を含めて白の面積が最も広くなっています。

 それから鼻は、AとDの子に白い部分がみられる「鼻欠け」です。鼻欠けは赤でも白でもみられるもので、虎に限ったことではありません。成長とともに、真っ黒になっていきます。

 このほか、鼻の横から口元にかけての毛色はAとBが黒基調なのに対し、それ以外の子は白でほぼ囲まれています。5頭もいれば、ぱっと見せられてもどれがどの子か見分けがつきませんが、じっくり観察するとそれぞれに個性があり、異なるのが分かります。つまり、人間の顔がそれぞれ異なるように、秋田犬の顔も1頭、1頭異なるということです。

 いくつかのページでも触れていますが、「命」という観点からすれば、この子たちに優劣など付こうはずはありません。しかし、展覧会で競う視点が入り込むと、生を受けると同時に「格の違い」が生じます。ただ、子犬時は優劣の順位が頻繁に入れ替わり、とりわけ虎の場合、どの子が最も優れているという判断は赤や白以上にむずかしいとの見方もできるでしょう。

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