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性別による選び方
 
 秋田犬の子を迎え入れる際、ほとんどのご家庭が、オスにするか、メスにするか、どんな色にするか、何という名前を付けるか、などをわくわくしながら話し合います。このコーナーでは、性別による選び方をご参考までに紹介してみましょう。以下に掲載する内容は、他犬種にはあてはまらない場合があり、秋田犬に限定して論じていることをご承知おきください。また、秋田犬であっても個々の性格によって、多少の違いがあります。

 当クラブの譲渡例からいたしますと、赤、虎、白の標準的な3色のうち、人気は赤と虎がほぼ同率です。白はどちかといえば少数派で、まめにシャンプーをすれば3色の中で最も輝くような美しさがありますが、長い間洗わないでおくと、生涯くすんだ色のままということもあり得ます。従って、白はシャンプーが面倒な方にはお奨めできません。

 赤が最も無難でスタンダードな色といえますが、前述のように、より明度の高い輝くような美しさを好む方は白をお選びになります。これに対し、虎はややいかつい印象を与えますが、虎をお選びになる方は秋田犬の色に対して独特の好みをお持ちの方々のように見受けられます。つまり、赤と白は「赤を希望します」「白を希望します」とオーダーされますが、虎の場合は「絶対に虎でお願いします」と大半の方が"強調"なさいます。虎の場合は、虎に強烈な魅力を感じておられる方々で、赤や白には見向きもしません。熟練オーナーでも、このような方は結構おります。

 一方、性別の好みはオスとメスがほぼ半々といったところでしょうか。散歩の際、子犬のときは体がまだ小さいため、オスとメスの"感覚的"な違いはほとんどありません。しかし、成長するにつれてオス、メスの違いがかなり明確に表れてきます。成長したメスは、散歩をするオーナーの脇をほぼ同一歩調で歩く傾向を強めます。これに対してオスは、オーナーの前を歩き、綱をやや、あるいは比較的強く引きます。前述のようにこれは、オス、メスでも個々によっていくぶん違いがないこともないのですが、傾向としてはそのようにお考えください。

 この点は、迎え入れる時点でオスを選ぶか、メスを選ぶかの重要な決め手のひとつになります。メスは、オーナーの隣りをほぼ同一歩調で歩いてくれるわけですから、もっぱら散歩を担当する方がお年寄りなどである場合、好都合です。もちろんお若い方にも、申しぶんありません。これに対し、オスは散歩の際に前を歩いてリードする傾向があるため、オーナーは犬に引かれるような感じになる場合があります。これからすれば、散歩をなさる方がお年寄りや体力に自信がない女性、小さなお子さんには、オスは少し不向きともいえます。

 といっても、「そういう理由ですので、あなたはオスにしてください、メスにしてください」と申しているのではありませんので、この点は誤解のないようお願いいたします。あくまでも傾向としてそのような性質が表れやすいということで、好みとしてはオス、メスのいずれでも、きちんと管理、散歩をさせることができれば問題はありません。

 ただ、前述の理由で、「うちの子はオスなんだけど、すっかり大人になって散歩でぐいぐい引っ張るもんだから、散歩がいやになり、もうしていない」という方がもしおられるとしたら、そのご家庭にとっても秋田犬にとっても決して良いことではありません。成長したオスとメスを並べてみると、オスは威風堂々として凛々しいのが持ち味です。熟練者の中には「秋田犬の醍醐味はオス」と言い切る人も少なくありません。「私たち家族を守ってくれそう」と、頼りがいすら感じます。

 一方、メスはオスほどのダイナミックさはありませんが、優雅さや楚々とした魅力があります。性別でお選びになる際は、好みだけではなく、家族構成や、主な飼育者がどなたか、など総合的に判断してお決めになることが肝要です。

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