2016年5月5日付
今回も名誉章は皆無
 
春開催では2年連続
 
大館市で第134回秋田犬本部展
 
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大館市で開かれた第134回本部展の審査風景

 秋田犬保存会(本部:秋田県大館市)の第134回本部展が5月3日、同市の桂城公園を会場に開かれ、全国のオーナーが手塩にかけて育てた162頭がエントリーし、顔や構成、色など総合的な"完成度"を競った。秋田犬の完成期ともいえる成犬A組の中から受章する本部展最高峰の"称号"「秋保名誉章」は、春の本部展としては2年連続皆無という異例の結果に。また、中国を中心とする赤毛の海外流出が加速しているのを背景に、部門によっては赤毛の出陳が著しく少なく、結果的に虎や白による部門1席や各賞受賞が大勢を占めた。

 同保存会の展覧会は、秋田犬の普及や保存を狙いに毎年に開かれている主要事業。中でも本部展は展覧会最高峰の位置づけにあり、春、秋2回のうち毎年5月3日に大館市を会場とする春の本部展は、秋以上に高いレベルを誇る。

 今本部展は午前中から汗ばむほど気温が上昇し、大館市の最高気温は5月の日最高気温としては観測史上9番目タイに高い30.5度にのぼった。今年最初の真夏日。夏本番を思わせる暑さの中、会場には多くの見物客が国内外から詰めかけ、出陳者らはいずれも犬と一心同体の気迫で審査に臨んだ。

 今展には幼犬B、同A、若犬、壮犬、成犬B、同Aの各部門、メス、オス別に計162匹がエントリー(当日棄権を含む)したが、前年春の本部展に比べてエントリー数は24匹減少した。

 午前9時からの開会式に続いて第1審査(個体審査)、さらに参考招待犬の披露、一般・仔犬の各供覧をはさんで第2審査(総合審査)。 秋田犬の正統的なスタイルである巻尾立耳や顔、構成、歯並び、毛の色、艶などを厳密に審査した。 秋田犬そのものが良い状態に仕上がっていても、それを生かすも殺すも綱さばきが勝敗を大きく左右しかねないだけに、どのハンドラーも緊張の面持ちで愛犬の持ち味をアピールしていた。

 審査の結果、全国の参加者が「一生に一度は獲りたい」と願う本部展最高峰の"称号"「秋保名誉章」は皆無。前年春の本部展では、19年12月の第118回以来15回ぶりに皆無となり、今回は春の本部展としては2年連続皆無という異例中の異例に。

 一方、今本部展の各部門1席と各賞受賞結果をみると、本来大勢を占めるはずの赤毛がわずか4頭にとどまった。中でも成犬A組はオスが7匹、メスが8匹と出陳数そのものが例年の春の本部展より少ない中、同組オスの赤はわずかに2匹、同メスは3匹。こうした状況についてある大会役員は「幼犬、若犬までは赤が従来どおりの出陳数だが、壮犬は少ない傾向にあるほか、成犬は著しく少ない。中国を中心に赤が大量に流出しているのが背景にあるのではないか」と話している。

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