2016年9月22日付
中国は3大都市で「クラブ展」
 
秋田犬の秋季展覧会
 
背景に流出加速か
 
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秋田犬の展覧会(写真は今春の本部)=中国への流出も背景に、例年圧倒的に多いはずの赤毛が少ない=

 公益社団法人秋田犬保存会(本部・秋田県大館市)の秋季展覧会が、9月25日にシーズン入りする。ここ数年日本からの秋田犬輸入が顕著な中国では初めて大連、北京、上海の3大都市そろって「クラブ展」が開かれる。

  今秋の展覧会は、25日の第71回北海道中央支部展を皮切りに開幕。本格的なシーズン入りは10月に入ってからで、このうち秋田県内は10月23日に大仙市内小友地内の県立農業科学館駐車場で第94回県南支部展、例年同様11月3日に大館市の桂城公園で第82回県北支部展をそれぞれ開く。

 さらに、秋の展覧会の集大成となる第135回本部展は、12月4日に都内江東区の東京臨海広域防災公園を会場に、各部門の"全国一"と名誉章(成犬)獲得に向けてしのぎを削る。

 一方、中国では数年前から現地業者が日本から秋田犬を買い付け、富裕層を中心に販売する動きが活発化する中、国内複数の都市で展覧会を開く動きも出てきた。

 昨年9月に山東省青島市で第1回「中国国家クラブ展」を開いたのに対し、第2回の今年は遼寧省大連市(砂河口区星海広場)に会場を移して10月22日に同クラブ展を開催。これに加え、第1回「中国秋田犬クラブ展」が翌23日に北京市で、第1回「北京クラブ展」が12月18日に上海市でそれぞれ開かれる。

 全国のベテラン会員からは「赤毛を中心に、秋田犬の中国への流出が加速している。日本国内の絶対数の減少につながっており、これを反映して展覧会でも出陳犬が減る傾向にある」との懸念も。

 ちなみに、5月3日に大館市で開かれた第134回本部展では最も多く子犬を作出した会員に対する多頭数犬籍登録者表彰、新入会勧誘表彰とも"最優秀"は中国勢で占めた。こうした中での大連、北京、上海3大都市そろっての「クラブ展」開催は、一層流出が進んでいる実態を浮き彫りにしているといえそう。

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