2016年11月4日付
7年ぶり特優皆無
 
秋田犬の県北支部展

"完成度"競いあう

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手塩にかけて育てた秋田犬の完成度を競った第82回秋田県北支部展

 秋田犬保存会の第82回秋田県北支部展が11月3日、大館市の桂城公園で開かれた。午前中は木枯し舞う雨模様ながらも午後には時おり日差しがのぞいた中、出陳者らは手塩にかけて育てた自慢の犬で上位入賞を目指した。審査に臨んだ8部門のうち秋田犬の完成期となる成犬の部は、同部門だけに授与される最高位の「特優」が同支部展としては7年ぶりに1頭も出なかった。

 日本犬最初(昭和6年)の天然記念物秋田犬は、大館市が発祥地として知られるほか、秋田犬の代名詞ともいえる忠犬ハチ公も同市の生まれ。ただ、洋犬ブームやベテラン飼育者の高齢化に伴う引退などで秋田犬は減少の一途。こうした背景から、今秋季展は東京中央支部展(10月21日)、島根県同(同28日)など一部で中止を余儀なくされた。

 秋田犬発祥地、大館市で開かれる秋田県北支部展は、全国の支部展の中でも"激戦区"として知られ、県北、秋田中央、県南の県内3支部をはじめ、東北や北海道からも出陳。11月3日の文化の日に、春の本部展会場の桂城公園(大館市)を会場とするのが定番だ。

 今県北支部展には審査犬として約30頭が出陳されたほか、過去の本部展などで優秀な成績をおさめた参考招待犬や審査対象外の一般供覧、仔犬供覧も関係者や見物客の目を楽しませた。

 審査は午前中の第1審査(個体審査)に続いて午後に第2審査(総合審査)が行われ、出陳者らは気迫のこもった綱さばきで「私の犬が一番」とばかりに、審査員にアピール。

 8部門のうち、成犬の部で文字どおり「特に優れた犬」に与えられる「特優」は、いわば別格の扱い。生涯で特優犬を5頭以上作出した繁殖者は同保存会から表彰されるほど、ベテランにとっては本部展の名誉章と並んで価値のあるものだが、今県北支部展は21年の第76回以来7年ぶりに特優が皆無だった。

 9月下旬に始まった秋季展覧会は佳境に入り、国内では6日の第9回福岡中央支部展、第83回埼玉県支部展、第38回東海北陸総支部展、第105回関西総支部展、13日の第16回茨城第一支部展、第72回岡山県支部展、第90回九州総支部展、第99回東北北海道総支部展、20日の第86回広島県支部展と続き、12月4日に東京臨海広域防災公園(江東区有明3丁目)で開かれる第135回本部展で締めくくる。

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