2017年9月23日付
9月24日を皮切りに開幕
 
秋田犬の秋季展覧会
 
犬質向上に期待
 
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秋田犬の展覧会(写真は今春の本部)

 今年創立90周年を迎えた公益社団法人秋田犬保存会(本部・秋田県大館市)の秋季展覧会が、9月24日の北海道中央支部展を皮切りに開幕する。数年間にわたって続いた秋田犬の中国への大量流出が、このところ一気に冷え込んでいるもようで、これに伴って今後は展覧会に出陳する犬の質的向上が期待されている。

  日本犬最初(昭和6年)の天然記念物秋田犬は、大館市が発祥地として知られるほか、秋田犬の代名詞ともいえる忠犬ハチ公も同市の生まれ。とはいえ、洋犬ブームやベテラン飼育者の高齢化に伴う引退などで秋田犬は減少の一途。こうした背景から、全国で開かれる同展覧会は出陳者らが上位入賞を目指して切磋琢磨したり親睦を深める場であるとともに、秋田犬を一般にPRする役割も担っている。

 秋田犬専門の中国人ブローカーらが中国の富裕層をターゲットに、数年間にわたって日本国内で赤毛を中心とする秋田犬を買い占める傾向が強まっていた。このため、国内のベテラン会員からは「中国への大量流出に伴い、展覧会に出陳する良質な秋田犬が著しく少なくなった」との声が聞かれていた。

 しかし、このところ中国人ブローカーらによる買い占めの動きが鳴りを潜め始めており、国内の会員の中には「日本からの大量流出で、中国には秋田犬があふれてしまったらしい」「中国人の関心は秋田犬から柴犬に移った」など、さまざまな憶測が飛び交っている。こうした背景を受け、今後は展覧会に出陳される犬の質も徐々に回復してくると期待されている。

 今秋の展覧会は、9月24日の第72回北海道中央支部展を皮切りに開幕。本格的なシーズン入りは10月に入ってからで、このうち秋田県内で開催できるのは県北、秋田中央、県南の3支部中、毎年11月3日に桂城公園を定番会場とする県北支部だけとなった。

 高齢化に伴う引退を主因に、秋田県内では支部会員数の減少に歯止めがかからず、本部おひざ元の県北支部も能代山本支部との合併を経て存続を保っている形だ。

 また、地元秋田県大館市では大半を高齢者で占める会員らが飼育頭数を減らし、子犬を作出しなくなってきている。このため、市などが「秋田犬で観光客を呼び込め」と音頭を取っているのと裏腹に、「秋田犬発祥地大館」では事実上市が飼育する2頭の"看板秋田犬"を除き、秋田犬の姿にはめったにお目にかかれない状態となっている。

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