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秋田犬の体の名称

 
 このコーナーでは、秋田犬の体の名称について少し触れてみましょう。左下の図をご覧ください。耳、眼、頭、背、腰、尾など、どなたでも普通に使う呼び名から、鼻鏡(びきょう)、胸骨端(きょうこつたん)など、日常的にはほとんど使用しない名称部分まであります。ベテランオーナーでも、これらすべての名称をきちんと憶えている方は比較的少ないのではないでしょうか。体の部分だけではなく、毛も部位によっていく通りかの呼び名があります。

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 さて、秋田犬団体が作成した原文には「牡は体高体長の比100対110に対して牝は牡より体高に比して体長稍長とし、体高牡66.7糎(2尺2寸)、牝60.6糎(2尺)とし上下各3.03糎(1寸)迄を可とす。体高胸深の比を略2対1とす」との記載があります。"昔"の文章ですので、非常に堅苦しく理解しにくい表現ですが、これは展覧会での審査の基準となるスタンダードな秋田犬のサイズについての説明です。

 展覧会では、たとえ顔がよくても、構成や色、スケールなど、ほかの部分が悪くては上位入賞はおぼつきません。そこで、オーナーや審査員などの会話にちょくちょく出てくるのが、「顔はいいんだけどなあ……」という言い回し。素人さんなら、「わぁ、可愛い」で済みますが、完成度を競い合うとなると、そうはいきません。とどのつまり、秋田犬もトータルバランスが求められるのです。

 上の2頭は、一見違う犬のようですが、まったく同じ犬です。父母とも特優1席、祖父は名誉章、そしてみずからも東北・北海道総支部展1席、秋田県北支部展特優1席など、常に1席を獲得しました。彼女は顔、構成、スケールとも抜群ですが、右の写真の方が左よりいくぶんふっくらと見えます。左が若犬のころで、右が壮犬時の写真です。大器晩成の犬は、月日を重ねるにつれてどっしりと安定感を増し、バランスが崩れることはありません。

 いかがですか? 右と左とでは、安定感が違うでしょう。それは胸の厚みをはじめ、さまざまな部位に表れます。「最近は勝負を急ぎすぎる人が多い。本部展の幼犬で1席を獲った犬でも、そのまま伸びていく犬はむしろ珍しい。秋田犬の真価は成犬。じっくりと作り上げていかなくては大成しない」。何頭もの名誉章犬を作り出してきた超ベテランオーナーの言葉です。大器晩成。じっくりと練り上げた逸材だけが、秋田犬の歴史に名を残します。

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