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カメラスケッチ(2)
 眼も開いていない生まれたての子犬たち。頭の大きさは、人間の握りこぶしぐらいでしょうか。病気にかかったり事故に遭ったりしなければ14、5年、長寿の犬だと17、8年、家族の一員でいられます。
 秋田犬は、左の子犬の写真からは想像もつかぬほど大きく成長します。時代の流れとともに全体的にコンパクト化してきていましたが、「最近は再び、ダイナミックさが展覧会で勝つための必須条件になってきている」(20年の審査員経験者)とのことです。顔や構成などが優れていても、体格で劣る秋田犬に対しては評価が厳しくなっていくことでしょう。

 秋田犬の血統書は高いステータスを意味し、血統書がなければまったく評価されない、というほど大切なものです。

 展覧会は、全国各地で開かれています。すばらしい素質に恵まれた犬でも、入賞できる保証はありません。展覧会用の管理が必要なほか、審査員に強くアピールするハンドラー技術も要求されます。
 とても可愛い子犬です。実は、同じ日に同じ母親から生まれた兄弟犬は世紀のスーパースター、スティービー・ワンダー氏のもとへ旅立って行ったのです。彼が心から秋田犬を愛する人であることは、意外に知られていません。
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