本年度の動物取扱責任者研修会
トップを切って県北で |
本年度動物取扱責任者研修会(県北地区) |
18年6月に施行された改正・動物愛護管理法に基づく19年度の動物取扱責任者研修会が11月21日、秋田県内3地区のトップを切って北秋田市の秋田県北秋田地域振興局3階大会議室で開かれた。2年目となる今研修会では、狂犬病を含む「動物由来感染症」について認識を深めた。
この研修会は、動物取扱業の登録を済ませたペット販売業者やブリーダー、ペットシッターなどを対象に開いているもので、改正・動物愛護管理法に伴って受講が義務づけられている。秋田県北地区の研修会には、約40人が受講。
研修会では、同センターの職員らがDVDによる画像や海外で制作されたドキュメント作品を活用しながら動物由来感染症について講義した。同感染症は、世界的な脅威となっている鳥インフルエンザや、狂犬病、オウム病、エボラ出血熱、ペスト、サルモネラ症など動物から感染する病気。
中でも、アフリカで制作されて日本語のナレーションを吹き込んだ狂犬病に関するドキュメント映像は、狂犬病に罹患した少年の死に至るまでの過程が生々しく描かれていたほか、狂犬病の犬や猫、馬、牛、羊など何種類もの動物の異常な行動に受講者らもショックを受けた様子。
日本国内では昭和32年に猫の狂犬病が確認されて以来、未発生とされている。これに対し、講師を務めた同センターの職員は「発生していないがゆえに、日本ではあまり重視されていないようにみえるが、海外では年間5万人が狂犬病で亡くなっており、その99%が途上国。発症すれば100%死亡し、日本にも海外からいつ入り込んでも不思議ではない」と強調した。
その上で、秋田県内では狂犬病の予防接種が7割を切りかねない状況にあるとし、犬などを販売する際には必ず狂犬病の予防注射を受けるよう顧客に一言付け加えて、と受講者らに求めた。
同研修会は続いて28日に、横手市役所(県南地区)で行われる。また、12月11日に開かれる中央地区の研修会は、当初秋田県庁(秋田市)を会場としていたが、同市の「遊学舎」に変更し、受講対象者らに郵送で通知した。
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