この研修で授与される修了証は、動物愛護管理法によって掲示を義務づけておりますので、下段に掲示いたします。今研修会では、令和4年6月から装着が義務化されたマイクロチップを含む動物の愛護及び管理に関する法律の改正を中心に秋田県動物愛護センターの副主幹と技師の2人が、秋田県北地域から集まった80人ほどの動物関係業者(動物取扱責任者)の前で講義をしました。
当クラブの動物取扱責任者もメモを取るなどして講師の話に熱心に耳を傾けたわけですが、毎年1度この研修会を受ける中で、今回ほど辟易したことはありません。能代地区から来たらしい推定50代から60代の犬繁殖者らしき男2人が約1時間半の研修のほぼすべての時間、しゃがれた野太い声で私語を交わしているわけです。当クラブの動物取扱責任者の真後ろのテーブルですので、講師の声が彼らのがさつな私語でかき消されてしまうほどで、周囲の受講者の中には「研修に集中できない」と眉をひそめた人もいることでしょう。
彼らの私語の一部を挙げてみると、「オラどごだば、こどし、さっぱり子っこまいね、オメどごどんだ?(俺のところでは今年、さっぱり子犬が産まれない。お前の所はどうだ?)」「ろくた子っこまいねし、これだば、血統書いらねくてもええぐれだで(ろくな子が産まれないし、これなら血統書なんて必要ないぐらいだ)」「な〜にマイクロチップや、どひじぇんこ取りだべ(何がマイクロチップだ、どうせ銭取りだろ)」といった類の、「そんな与太話、外でしろ!」と一喝したくなるような品のない内容を研修の初めから終わりまで延々しているわけです。
これは毎年の光景で、以前の研修会のページでも指摘しています。秋田県北部はこうした無自覚な受講者が少なくないですが、問題は秋田県動物愛護センターの講師らにもあります。会場に私語が飛びかろうが、うるさかろうが、絶対に注意しません。改正法などについて最新の情報を得ようという真摯な姿勢の受講者にとっては、「迷惑組」の横行によって何とも苦痛な研修会といえるでしょう。
講義に臨む秋田県動物愛護センターの技師
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