令和元年(2019年)5月4日付
欧州勢の上位相次ぐ
 
大館市で第140回秋田犬本部展
 
秋田県勢の3席以内、ついに皆無

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第140回秋田犬本部展の審査風景

 秋田犬保存会(本部・秋田県大館市)の第140回本部展覧会が3日、同市のニプロハチ公ドーム・パークセンター駐車場を会場に開かれ、全国のオーナーが手塩にかけて育てた約180頭(当日棄権を含む)が出陳し、巻尾立耳など"完成度"を競った。今本部展は、欧州勢の上位入賞が相次ぎ、国際化の進展を鮮明にした。また、秋田犬発祥地、秋田県からの上位入賞(各部門の3席位内と成犬の部特優)は、春の本部展としては皆無となった。

 同保存会の展覧会は、秋田犬の普及や保存を狙いに毎年に開かれている主要事業。中でも本部展は展覧会最高峰の位置づけにあり、春、秋2回のうち5月3日に大館市を会場とする春の本部展は、秋以上に高いレベルを誇る。

 これまで"定番会場"だった桂城公園から、初めてニプロハチ公ドーム・パークセンター駐車場を会場とした今回は、絶好の快晴の中、ドーム付属の駐車場が一時満杯になるほど多くの見物客、観光客が詰めかけ、秋田犬人気の高さを裏付けた。開会式では、元横綱・朝青龍で現在モンゴル大統領日本関係特命大使のドルゴルスレンギーン・ダグワドルジさん(38)に、同保存会が先にプレゼントした秋田犬「マサオ」の"花嫁"贈呈犬披露も。

 今本部展には幼犬B、同A、若犬、壮犬、成犬B、同Aの各部門、メス、オス別に181頭が審査対象犬として出陳。このほか、過去に本部展で最高峰の名誉章などを獲得した参考招待犬や一般供覧、子犬供覧といった審査対象とならない犬も、例年同様披露された。

 午前中に第1審査(個体審査)、続いて午後は第2審査(総合審査)。 秋田犬の正統的なスタイルである巻尾立耳や顔、構成、歯並び、毛の色、艶などを厳密に審査した。 秋田犬そのものが良い状態に仕上がっていても、それを生かすも殺すも綱さばきが勝敗を大きく左右しかねないだけに、どのハンドラーも緊張の面持ちで愛犬の持ち味をアピールした。

 今本部展の最大の特徴の1つは、欧州勢の台頭。ちなみに、昨春は欧州から1人参戦し、秋田犬の"完成期"となる成犬A組牡部で外国勢初の最高殊勲「名誉章」を獲得したほか、同牝部でも特優2席を射止めた。一方、今回は1人が同牡部で外国勢2年連続の名誉章を獲得したほか、計4人が成犬の部で上位に食い込む活躍ぶりをみせた。 

 こうした状況について同保存会の役員は「今後さらに欧州勢が、精力的に参戦してくることが予想される。日本勢もうかうかしていられない」と話す。

 一方、秋田県からは一昨年春3人、昨春2人が3席位内にそれぞれ食い込んでいたが、今本部展はついに皆無となった。「ベテランたちの高齢化もあり、県内には本部展で勝てる犬がほとんどいなくなった」との指摘もあるなど、秋田犬発祥県として"全国に通用"する犬の作出はむずかしい状況となっている。  

今本部展の結果  

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