令和2年(2020年)4月6日付
「なぜ今ごろ?」
 
秋田犬保存会
 
本部展延期の可能性示唆

 公益社団法人秋田犬保存会(本部:秋田県大館市)は6日、毎年5月3日に同市で開催している春の秋田犬本部展覧会を延期する可能性があることを明らかにした。安倍晋三首相が早ければ7日にも緊急事態宣言に踏み切るのを受けての表明。会場のおひざ元である秋田県北支部や青森県支部の会員などからは「なぜここまで延期や中止の判断をせずにきたのか」といぶかる声も聞かれる。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏開催予定だった東京五輪・パラリンピックが来年7月23日〜8月8日と1年程度延期されたほか、国内でもほぼすべてのスポーツ大会を含むイベントが中止に追い込まれている。

 感染拡大は深刻の度を一層増しており、こうした状況を憂慮した安倍首相は改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言に踏み切る意向を固めた。7日の諮問委員会で専門家らの意見を聴いた上で、早ければ同日中に宣言するとみられる。対象地域は東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7府県で、実施期間は来月6日までの1カ月間。

 これを受けて秋田犬保存会は6日、5月3日に大館市のニプロハチ公ドームパークセンター駐車場で開催予定だった第142回本部展を延期する可能性があることを明らかにした。

 同保存会は「会報発送の段階では5月3日の開催予定(市や国からの自粛要請により判断)としていたが、緊急事態宣言が発令された場合、延期等の可能性がある」と説明。

 ちなみに、同保存会の遠藤敬会長は今月4日に行った地元紙の取材に対し、現時点では本部展を中止する考えはない、としていた。これに対して県北支部のある会員は「会長は先の総会でも、予定どおり5月3日に開催するとの考えを堅持していたと聞く。夏の東京五輪・パラでさえ1年ほど延期しているのに、5月3日に迫った本部展をなぜ頑なに開こうとするのか」と疑問を呈する。

 また、青森県支部のある会員は「本部展がすでに国際的な大会であることからすれば、延期や中止がふさわしい。その決定を早くすべきだったのに、なぜ今ごろ延期の可能性を示すのか理解に苦しむ。緊急事態宣言を待つまでもなく、早々に延期や中止の決定を公表すべきだったのではないか。緊急事態宣言を出さなければ、社会に逆行して5月3日に強硬開催するつもりだったのか」といぶかっている。

続報:秋田犬保存会は5月4日、秋田県大館市を会場とする第142回本部展を中止することに決めた。政府が同日、全国対象の緊急事態宣言を5月末まで延長することを明らかにしたのを受けての対応。    前の関係記事

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