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真夏に涼を取る1では、ペットボトルを活用する方法をご紹介しましたが、このコーナーでは犬舎内の犬に少しでも涼んでもらう方法をご紹介しましょう。この方法もペットボトルの活用同様、いたってシンプルです。犬舎内の床にホースで撒き水をしてあげるだけです。床をいくぶん冷やすことによって犬舎の温度上昇の抑止につながりますし、「猛暑日」(最高気温が35度を超える日)など高温の際にはほんの数十分で床が乾きますので、犬舎内のゴミや毛を洗い流すなど清掃効果もあります。 犬舎内の犬に直接ホースで水をかけることもできますが、「それはやらない」と当地の大ベテラン。何かの弾みで、ホースの水が勢いよく耳に入ってしまった場合、中耳炎になるリスクが出てくるからです。人間は耳に水が入った場合、頭を傾けて片足で跳びはねるなどして出す努力をしますが、犬は耳の奥に入った水をみずからの意志で出すのは困難です。中耳炎になると耳から悪臭が出るほか、なかなか治りませんので犬舎内の犬には水を直接かけない方が無難でしょう。耳の中に水を絶対に入れない、ということはシャンプーのページでも触れています。 犬舎内に撒き水をしている際、犬そのものも水を欲するなら、ホースからそのまま与えても構いません。ホースから出る水は犬の顔の高さではなく、できるだけ床に向けてください。そうすれば耳に入る心配もなく、おいしそうに飲みます。 なお、今回ご紹介した撒き水で涼を取る方法は、子犬にはまだ早いと思いますので、やらない方がいいでしょう。子犬は要領を飲み込めませんので、床に撒いたつもりが体にかかり、場合によっては耳の中に入る可能性もありますので、一定の成長を待ってからしてあげることをお奨めします。下の写真が撒き水の際に水を与えているところです。 |