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日本と韓国は「近くて遠い国」などと形容されてきましたが、日本国内での韓国ドラマのヒットや文化、経済交流などをとおし、日韓歴史問題を背景とする韓国の皆さんの日本に対する国民感情的な垣根は少しずつ取り払われようとしている印象を受けます。 ただ、2010年に行われたあるアンケート調査の結果では、韓国人の日本人に対する好感度は日本人の韓国人に対する好感度に比べて弱いことが浮き彫りになりました。それでも、韓国の皆さんが以前よりも格段に多く旅行で来日される傾向が強まってきたのは、少しでも日本という国、そして日本人を理解しようという気持ちの表れではないかと推察されます。 当クラブは、韓国の皆さんに秋田をお伝えする意味で、何か心温まるものはないかと思案した結果、「やはりハチ公の物語が最も適しているのでは」との結論に至りました。といいましても、ハチ公物語をハングル(韓国語)に訳すのはよほどハングルに精通していない限り至難の技です。 そこで、発刊にあたってハチ公の部分について当クラブが全面的に協力させていただいたエピソード出版社(韓国)の書籍「全世界の子どもたちを感動させた偉大な犬の物語」(邦題)の中から、ハチ公物語の部分を連載形式で紹介したいと思います。これにより、ハチ公がなぜ時代を超えて日本人に愛されているのか、その精神性の一端をご理解いただけるのではないかと考えます。 文面の使用にあたりましては、先に公開した「韓国語ハチ公」のコーナーでも説明しておりますとおりですので、エピソード出版社の関係者などから掲載中止の要請があれば直ちにコーナーを終了いたします。 なお、上記文面を韓国の皆さんにハングルでお伝えしたいところですが、翻訳ソフトを使用すると文章が湾曲(わんきょく)しかねませんので、日本語が堪能な韓国の方は友人、知人などに「ハチ公物語をハングルで紹介しているよ」とお知らせいただければ幸いです。以下、第1回のハチ公物語本文で、計11回掲載いたします。 |